最近、「コモド島 時間」や「コモド島 時刻」で検索すると、AIによる概要で「日本と同じ時間」と表示されるケースが見られます。しかし、これは事実ではありません。実際には、コモド島の現地時間は日本より1時間遅れています。
なぜ、このような誤情報が出てくるかと言うと、そのままですが誤った認識によって記載しているサイトが多いからです。
ただ、この誤解は、ツアー参加やフライト、ボート移動の際に大きなトラブルにつながる可能性があります。

コモド島の正しい時間帯
コモド島の正しい時間帯は、日本より1時間遅い
コモド島が属するフローレス島およびラブアンバジョ周辺は、インドネシア中部標準時を採用しています。これは協定世界時でUTC+8です。一方、日本はUTC+9のため、常に日本時間より1時間遅くなります。
例として、日本が午前8時の場合、コモド島では午前7時です。インドネシアにはサマータイムがないため、年間を通してこの時差は変わりません。

なぜ「日本と同じ時間」と誤表示されるのか
誤情報が出る主な原因は、インドネシアの時間帯の混同です。インドネシアには3つの時間帯があります。
西部インドネシア時間はUTC+7で、ジャカルタやスマトラ島が該当します。
中部インドネシア時間はUTC+8で、バリ島、フローレス島、コモド島が含まれます。
東部インドネシア時間はUTC+9で、パプアなどが該当します。
一部の検索結果では、コモド島を誤って東部インドネシア時間に分類してしまい、「日本と同じUTC+9」と表示されていると考えられます。しかし、これは明確な誤りです。

実際に起こりやすいトラブル
この1時間の誤差は、現地では非常に深刻です。コモド諸島のツアーは、早朝出発が基本です。多くのアイランドホッピングツアーは現地時間の7時前後に出航します。
日本時間と同じだと勘違いすると、集合時間に間に合わず、ボートが出航してしまうケースが実際に発生しています。また、国内線フライトやホテル送迎でも、1時間の遅れはそのまま乗り遅れにつながります。

旅行者が必ず確認すべきポイント
コモド島関連の時刻表や集合時間は、必ず現地時間基準で確認する必要があります。特に以下の点は注意が必要です。
・ツアーの集合時間はラブアンバジョ現地時間か。
・航空券の出発時刻はどのタイムゾーン表記か。
・日本からの連絡や目覚まし時計を現地時間に合わせているか。
特に気をつけたいのは、インドネシアに入国する際にiPhoneなどの時刻設定で、ついタイムゾーンをジャカルタと入力し、そのままバリ島でフライトに乗り損ねたりというケースが時々あります。
手動で入力する際には、必ずバリと入力してインドネシアでは国内で時差が生じることを忘れないようにしましょう。
まとめ
コモド島の時間は、日本と同じではなく、必ず1時間遅れです。検索結果やAIによる概要表示には誤りが含まれることがあり、そのまま信じるのは危険です。
コモド諸島は、移動も自然条件も厳しいエリアです。正しい時刻認識は、安全でスムーズな旅行の基本です。出発前には必ず現地時間を再確認することをおすすめします。
