コモド島は、世界遺産コモド国立公園の中心として知られています。野生のコモドドラゴンを観察できるコモド島とリンチャ島、3つの湾を見渡せるパダール島、淡いピンク色の砂浜が広がるピンクビーチ、マンタが回遊する海など、島ごとに異なる自然が残されています。手つかずの大自然と透明度の高い海を手軽に楽しめる貴重な地域であり、日本人旅行者からの人気も高まっています。
日本からコモド島を目指す場合は、バリ島またはジャカルタを経由し、玄関口となるラブアンバジョ空港へ向かいます。正式にはコモド空港と呼ばれ、空港コードはLBJです。ラブアンバジョに到着した後、港からスピードボートや木造船を利用して、コモド島や周辺の島々を巡ります。
2026年現在は、クアラルンプール空港からエアアジア、シンガポール空港からスクートが、ラブアンバジョ空港への国際線を週2便運航しています。さらに、2026年5月9日に発表された夏季ダイヤでは、エアアジアが2026年7月10日から10月1日まで、クアラルンプールとラブアンバジョを結ぶ路線を毎日運航する予定です。
クアラルンプール発のAK310便は10時45分に出発し、ラブアンバジョへ14時25分に到着します。復路のAK311便はラブアンバジョを15時に出発し、クアラルンプールへ18時40分に到着する予定です。

日本からラブアンバジョへのアクセス
日本からインドネシアを経由してラブアンバジョへ向かう場合は、バリ島またはジャカルタで国内線に乗り継ぎます。バリ島のデンパサール空港はターミナルがコンパクトで、ラブアンバジョ行きの便数も多く、乗り継ぎが最もスムーズです。ジャカルタはラブアンバジョまでの距離が長くなりますが、国内線の選択肢が多く、比較的安価な航空会社も利用できます。
| 経由地 | 空港コード | 日本からの主な直行便(2026年1月時点) | 乗り継ぎの利点 |
|---|---|---|---|
| バリ島 | DPS | ガルーダ・インドネシア航空 | ターミナルがコンパクトで、ラブアンバジョ行きの便数が多く、乗り継ぎが最もスムーズ |
| ジャカルタ | CGK | ガルーダ・インドネシア航空、日本航空、全日本空輸 | 国内線の選択肢が多く、比較的安価な航空会社も利用可能。ただし移動距離は長い |
バリ島からラブアンバジョまでの飛行時間は約1時間から1時間30分、ジャカルタからは約2時間30分から3時間です。コモド島旅行ではラブアンバジョまでの国内線が旅程を左右するため、国際線だけでなく、国内線の運航日と出発時刻も同時に確認してください。
ラブアンバジョ線を運航する主な航空会社は、ガルーダ・インドネシア航空、バティック・エア、シティリンク、エアアジアです。航空会社によって運航日、サービス、料金に含まれる内容が異なります。
ガルーダ・インドネシア航空はフルサービスキャリアで、信頼性が高く、定時運航率も良い傾向にあります。遅延が発生した際の対応も比較的安心できますが、ラブアンバジョ線は毎日運航ではありません。
バティック・エアもフルサービスで、ジャカルタやバリ島からラブアンバジョへの便を多く運航しています。ラブアンバジョ線は毎日運航されています。
シティリンクはガルーダ・インドネシア航空系列のLCCです。費用を抑えられる一方、預け荷物や座席指定に料金がかかる場合があるため、予約前に確認する必要があります。
エアアジアもLCCとして知られており、費用を抑える際に利用されています。ラブアンバジョ線は毎日運航されていますが、遅延や欠航の可能性を考え、乗り継ぎには余裕を持たせてください。
バリ島またはジャカルタで国際線から国内線へ乗り継ぐ場合は、最低でも3時間から4時間の時間を確保することをおすすめします。インドネシアの国内線は遅延することがあり、ラブアンバジョ行きの便を逃すと、その日のうちに移動できなくなる可能性があります。
国内線は早い段階で満席になることもあります。旅程が決まり次第、国際線と同時に予約を完了させるのが確実です。航空券は各航空会社の公式サイトや、信頼できる予約サイトを通じて手配してください。
空港からホテルと港への移動
ラブアンバジョのコモド空港は非常に小さく、市街地や港周辺までは車で10分から15分ほどです。空港からラブアンバジョ中心部までの距離は短いものの、現地で利用できる交通手段は限られています。
ラブアンバジョでは、流しのタクシーや配車アプリのGrabによる乗用車サービスは利用できません。空港からホテル、ホテルから港までの移動は、ホテルの送迎車を事前に予約するか、空港で客待ちをしている地元のチャーター車を利用するのが一般的です。
事前手配をせずにラブアンバジョへ到着すると、現地で移動手段を探すことが困難です。ホテルを予約する際に、空港送迎サービスの有無と料金を確認し、あわせて予約してください。
空港で地元のチャーター車を利用する場合は、乗車前に目的地と料金を明確にします。料金を確認し、納得したうえで乗車してください。
ラブアンバジョ中心部では、Grab Bikeを利用できます。ただし、バイクによる移動となるため、荷物が多い場合や長距離には向きません。現地の交通事情に慣れている人や、ひとりで移動する場合に適しています。
日帰りスピードボートに参加する場合、ホテルから港までの送迎がツアーに含まれていることがあります。予約する際には、宿泊するホテルが送迎対象に含まれているかも確認してください。

コモド島ツアーの予約
コモド国立公園の観光は、すべて海上移動です。ラブアンバジョに到着した後は、船でコモド島、リンチャ島、パダール島、ピンクビーチ、マンタポイントなどへ向かいます。旅行者の大半は、ラブアンバジョ発の現地ツアーを利用しています。
日帰りで複数の場所を巡る場合は、スピードボートを利用します。移動が速く、限られた時間の中でコモド国立公園の主要な場所を効率よく巡る場合に適しています。
木造のスローボートを利用するツアーもあり、船内に宿泊するライブアボードでは、島々を落ち着いたペースで巡ります。日帰りスピードボートとは異なり、船上で1泊または複数泊しながらコモド国立公園を周遊します。
ただし、スローボートの利用では航路に注意が必要です。リンチャ島、ケロール島、マンジャリテ島など、高波が発生しにくい方面は問題がありませんが、コモド島やパダール島方面へ向かう場合はリスクがあるという現地情報があります。ライブアボードでも転覆事故がたびたび発生しており、危険だという指摘があります。
乾季のベストシーズンや、年末年始、日本の長期休暇にコモド島を訪れる場合は、ツアーを事前に予約することを強くおすすめします。人気のスピードボートや評価の高いツアーは、早い段階で満席になる場合があります。
2026年4月からは、コモド国立公園に入域できる観光客数が制限されるという発表がありましたが、現在実施にはいたっていません。ただ、以前のようにラブアンバジョ現地に着いてからツアーを申し込むのではなく、ツアーの事前予約を強く推奨します。
ラブアンバジョには少数ながら日本語ガイドがおり、日系旅行会社に所属する専属ガイドとしてツアーを案内しています。ダイブショップの中にも、日本語スタッフが在籍するところがあります。
ラブアンバジョの港周辺には現地ツアーデスクもありますが、当日の空き状況や船の状態が希望通りではない可能性が高くなります。旅程を確実にするためにも、日本を出発する前の予約が必須です。

旅行費用とベストシーズン
コモド島旅行の費用は、旅行する時期や航空券を予約するタイミングによって変わります。年末年始や夏休みは航空券が高くなるため、早い段階で全体の費用を確認してください。
| 費用項目 | 費用の目安 | 補足事項 |
|---|---|---|
| 日本からバリ島までの往復航空券 | 約50,000~120,000円 | 年末年始や夏休みは高騰する |
| バリ島からラブアンバジョまでの往復航空券 | 約20,000~30,000円 | LCCや早期予約で費用を抑えられる |
| ラブアンバジョのホテル | 約5,000~20,000円以上/泊 | ゲストハウスからリゾートまで幅がある |
| 日帰りツアー | 約15,000~35,000円程度 | 混載スピードボートを利用する場合の目安 |
| コモド国立公園入場料 | 約4,000~4,500円/日 | 料金体系が複雑で、変動する可能性がある。現金での支払いはできない |
コモド島を訪れるベストシーズンは、4月から11月までの乾季です。天候が安定し、海の透明度が高く、波も穏やかなため、コモドドラゴンの観察、パダール島のトレッキング、シュノーケリングなどに適しています。
雨季は12月から3月までです。海が荒れ、ツアーの運航に影響が出る場合があります。この時期に旅行する場合は、余裕のある日程を組んでください。
関連記事として、「コモド島を訪れるベストシーズンはいつ?」では、季節ごとの天候や海況を詳しく確認できます。
現地で確認したい注意点
コモドドラゴンは野生動物であり、非常に危険を伴います。コモド島やリンチャ島で観察する際には、必ず現地のレンジャーが同行します。レンジャーの指示に従うことで、安全に見学できます。
女性が生理期間中の場合は、コモドドラゴンの嗅覚を刺激する可能性があるため、事前にレンジャーへ伝えてください。生理期間中でも見学できないわけではありません。
見学中はレンジャーから離れず、許可なくコモドドラゴンへ接近したり、大きな音を立てたりすることは絶対に避けてください。
コモド国立公園の入場料や税金は、時期や政策によって変わる可能性があります。料金体系は複雑で、外国人料金、島ごとの入場料、レンジャーフィー、政府税などに細かく分かれています。通常のツアーで複数の場所を巡る場合は、425,000から450,000IDR程度です。
ツアー参加費には、これらの料金が含まれていることが多いものの、まれに別途徴収するツアー会社もあります。予約前に内訳を確認し、不明瞭な点がないか確かめてください。
コモド諸島を航行するスピードボートは、船底がV字型で、波を切って進むため、あまり揺れません。ただし、海況が安定しない日もあるため、船に酔う人は日本から酔い止め薬を用意し、乗船前に服用するなど、体調管理を行ってください。
日差しが非常に強いため、帽子、サングラス、日焼け止め、飲料水の携行は欠かせません。日焼け止めは、環境に配慮したサンゴに優しいタイプが推奨されています。
ミネラルウォーターはボートに用意されているため、ツアー中に購入する必要はないでしょう。ラブアンバジョでは、水道水の飲用を避けてください。

コモド島周辺の見どころ
コモド国立公園には、コモドドラゴンを観察する島だけでなく、トレッキング、シュノーケリング、ダイビングを楽しめる場所が点在しています。
| スポット名 | 特徴 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| コモド島・リンチャ島 | 世界最大級のトカゲであるコモドドラゴンの生息地 | レンジャーに同行してもらい、野生のコモドドラゴンを観察 |
| パダール島 | 3つの美しい湾を一度に見渡せる絶景スポット | 朝方にトレッキングを行い、雄大な景色を眺める |
| ピンクビーチ | 砂が淡いピンク色に染まった、世界でも珍しいビーチ | シュノーケリング、海水浴、写真撮影 |
| マンタポイント | マンタが回遊する海域 | ダイビングやシュノーケリングでマンタとの遭遇を狙う |
コモド島とリンチャ島では、レンジャーと一緒に歩きながら、野生のコモドドラゴンを観察します。パダール島では朝方にトレッキングを行い、丘から3つの湾を眺めるのが人気です。
ピンクビーチでは、淡いピンク色の砂浜で海水浴や写真撮影を楽しめます。沖合ではシュノーケリングも行われています。マンタポイントでは、ダイビングやシュノーケリングを行い、回遊してくるマンタを探します。

コモド島旅行の準備
コモド島はアクセスが改善され、日本からでも訪れる機会が増えています。野生の大自然と美しい海を同時に体験できる場所であり、コモドドラゴン、パダール島、ピンクビーチ、マンタポイントなど、それぞれ異なる景観を1回の旅行で巡れます。
出発前には、最新のフライト情報、国内線の乗り継ぎ時間、ラブアンバジョの空港送迎、現地ツアーの予約状況、コモド国立公園の入場料と安全情報を確認してください。航空券とツアーを早い段階で確保し、必要な準備を済ませておくことで、安全で満足度の高い旅行となります。
ワイルドな自然が広がるコモド島では、コモドドラゴンが暮らす島、丘から眺める湾、ピンク色の砂浜、マンタが回遊する海が待っています。ぜひ良いご旅行をしてくださいね。


