コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)を見に行きたいと思ったとき、「コモド島とリンチャ島はどう違うのか?」「どちらに行けば確実に会えるのか?」と疑問に感じる方は多いと思います。
さらに、あまり知られていませんが、コモド島の中にはコモド村という居住区もあり、ここにもドラゴンが姿を見せます。ただし、これら3つの場所には訪れ方に大きな違いがあります。この記事では、旅行者が実際に訪れる際に知っておくべきポイントを、できるだけ分かりやすく整理してお伝えします。

コモドドラゴンを見学できる3つの場所
コモド国立公園でコモドドラゴンを観察できる場所は、コモド島、リンチャ島、コモド村の3か所に分かれます。
名前が似ていて混乱しがちですが、通常のコモド諸島をめぐるツアー(混載ツアー)のルートに含まれるのはコモド島のみです。リンチャ島とコモド村に行く場合は、ラブアンバジョー発のプライベートチャーターが必要になります。この違いを知っておくと、現地で行きたい場所に行けなかったという誤解を防ぐことができます。
観光整備が進んだコモド島
コモド島は、もっとも訪れやすいコモドドラゴン観察地として知られています。レンジャーの案内に従って歩くトレッキングルートが整備されており、初めての方でも安心して散策できます。ルート上では高い確率でドラゴンに出会えるため、一般的なコモドツアーの多くがこの島を訪れます。
島の周辺にはピンクビーチなどの有名スポットもあり、海の透明度が高い日にはシュノーケリングも楽しめます。ドラゴン観察に加えて、景色や海遊びも含めて楽しめる点がコモド島の魅力です。
プライベートツアーで訪れるリンチャ島
リンチャ島は、コモド諸島の混載ツアーでは訪れない島です。人の出入りが少なく、手つかずの自然がそのまま残っているため、島全体が静かで緊張感が漂います。
野生のコモドドラゴンは、コモド島よりも行動範囲が広いとされ、遭遇率も高いと言われています。岩場や草地で休んでいる姿、思いがけない方向から現れる姿など、自然のままの動きを間近で観察できるのが特徴です。
また、野生動物も多く生息しているため、コモドドラゴンだけでなくほかの動物も観察ができて満足度は高いようです。

リンチャ島はつい最近整備され、コモド島よりもより観光しやすくなっています。また、前述した通り、観光客が少ないため、その分 “野生そのもの” に触れられる体験ができ、自然観察が好きな旅行者には非常に魅力的です。
もちろん、レンジャー同行が必須で、安全面への配慮は欠かせません。
コモド村は“暮らしの中にドラゴンがいる場所”
コモド村はコモド島内にある居住区で、観光ツアーのルートには含まれません。訪れるにはプライベートチャーターが必要で、村の中では島民の暮らしとドラゴンが隣り合わせの環境が見られます。
観光地ではなく、あくまで住民の生活の場であるため、訪問する際にはレンジャーやガイドの同行が前提です。自然の中で暮らす人々と、野生動物が共存している様子に触れられる、特別な場所といえます。

コモドドラゴンを見るならどの場所を選ぶべきか
3つの場所は、それぞれに異なる魅力があります。快適に観光しつつ確実にドラゴンを見たいならコモド島、野生に近い姿を見たいならリンチャ島、暮らしの中のドラゴンという独特の風景を見たいならコモド村が向いています。
旅の目的に合わせて訪問先を選ぶことで、満足度の高い体験ができます。

