2026年8月15日早朝、インドネシア東部のフローレス島北方でマグニチュード7.7の地震が発生しました。フローレス島にはラブアンバジョがあり、ここはコモド国立公園を訪れる際の玄関口となるため、「コモド島旅行にはどの程度の影響があるのか」「パダール島やコモド島へ行く船は運航しているのか」と気になっている方も多いと思います。
今回の地震ではフローレス島の中部を中心に影響が確認された一方、島の西側に位置するラブアンバジョでは観光機能の復旧が早く、コモド国立公園を訪れる観光船もすでにすべての航路で運航を再開しています。2026年8月18日現在、コモド島旅行を予定している方が知っておきたいのは、フローレス島全体の地震情報と、ラブアンバジョ・コモド観光の状況を分けて考えることでしょう。

8月17日のパダール島の様子
8月15日の地震
地震が発生したのは2026年8月15日午前5時58分ごろ、フローレス島の現地時間です。規模はマグニチュード7.7、震源の深さは15kmで、震源地はフローレス島中部にあるナゲケオ県ムバイの北東約30kmの海域でした。ラブアンバジョはフローレス島の西端に位置しており、震源に近いムバイやナゲケオ周辺とは地域が異なります。フローレス島は東西に長いため、「フローレス島で大きな地震が発生した」という情報だけでは、コモド観光への影響までは判断できません。今回も震源に近いフローレス島中部と、ラブアンバジョ周辺では状況に違いが見られました。
地震発生後には津波警報が発表され、ラブアンバジョがある西マンガライ県北部も対象となりましたが、警報は同日の朝に終了しています。また、今回の地震は火山噴火に伴うものではありません。震源や地震のメカニズムから、フローレス島北側に延びるフローレス背弧衝上断層の活動と整合する浅いテクトニック地震とされています。フローレス島には火山が多いため、地震を聞いて火山活動との関係を気にする方もいるでしょう。しかし、今回の地震については地殻の断層活動によって発生したものとして扱われています。

8月17日のパダール島の様子(画像提供:サラトラベルコモド)
ラブアンバジョの状況
ラブアンバジョでも15日の地震では強い揺れがあり、発生直後には海岸から離れた場所への避難が行われました。ホテルでも宿泊客を一時的に安全な場所へ誘導し、施設の点検が実施されています。その後は観光エリアの確認が進み、8月16日にはラブアンバジョの観光活動が通常の状態に戻ったことが確認されています。地震直後の避難対応だけを見て、現在もラブアンバジョ全体の観光が停止していると受け取る必要はありません。
ラブアンバジョのウォーターフロントやマリーナ周辺でも観光客の利用が再開され、レストランを含む市内の観光施設も営業しています。一部のホテルや建物では点検や修繕が行われましたが、宿泊客については必要に応じて別のホテルへの移送などが行われ、主要な観光エリアでは受け入れが続いています。電力やインターネットもホテルを中心に復旧が進みました。これからラブアンバジョへ宿泊する場合は、予約しているホテルの営業状態を出発前に確認しておけば十分でしょう。コモド島旅行の拠点としてのラブアンバジョは、すでに観光客を受け入れています。

コモド観光は再開
コモド島旅行で最も気になるのが、ラブアンバジョから出発する観光船とコモド国立公園の状況でしょう。地震発生直後には安全確認のため海上交通が一時停止し、パダール島に滞在していた986人の観光客がラブアンバジョへ戻りました。その後、港湾当局による確認を経て船舶の運航が許可され、コモド国立公園への観光は再開されています。これは長期間にわたる閉鎖ではなく、地震発生後の安全確認に伴う一時的な措置でした。
翌16日にはラブアンバジョから308隻の観光船が出港し、乗船した観光客は3,651人に達しています。パダール島南部、コモド島のロッ・リアン、リンチャ島のロッ・ブアヤ、ギリ・ラワなどでも観光客の受け入れが行われました。つまり、コモドドラゴンを見学するコモド島やリンチャ島、パダール島の丘を歩くトレッキングなど、ラブアンバジョを起点とする代表的なコモド観光は再開しているのです。地震がフローレス島で発生したからといって、コモド国立公園そのものが閉鎖されているわけではありません。
コモド島やパダール島はフローレス島本島とは海を隔てた島々であり、ラブアンバジョからスピードボートや宿泊クルーズで訪れます。今回の地震後も港と航路の安全確認を経て観光船が運航しており、多くの旅行者が通常のコモド観光を続けています。船の運航では地震だけでなく、その日の風や波などの海況も判断材料となるため、出航当日の運航確認はこれまでと同様に行われます。

空港とホテルの現在
ラブアンバジョのコモド空港も運航しています。地震発生後には空港施設の点検が行われ、一部の便で調整がありましたが、その後は運用が継続され、2026年8月18日時点では平常運航が確認されています。フローレス島内の各空港も閉鎖されておらず、コモド空港ではターミナルなどの確認と必要な処置を行いながら航空便を受け入れています。バリ島やジャカルタなどからラブアンバジョへ向かう航空路が、今回の地震によって長期的に停止している状況ではありません。
ホテルについても、ラブアンバジョでは施設ごとに安全確認が行われています。地震直後には宿泊客を屋外や高台へ案内したホテルもありましたが、点検後に宿泊客が戻った施設もあります。一部では客室や建物の修繕が続いているものの、ラブアンバジョのホテル全体が営業を停止しているわけではなく、観光客の宿泊は続いています。これからコモド島旅行を予定している場合は、航空便とホテルの予約をそのまま維持しつつ、出発前に利用する便とホテルの最新状況を確認するのがよいと思います。

コモド旅行は安全なのか?
2026年8月のフローレス島沖地震について、コモド島旅行を検討している方にとって最も重要なのは、「フローレス島で地震が発生した」という情報と「ラブアンバジョ・コモド観光の現在」を混同しないことです。震源に近いフローレス島中部では復旧作業が続いていますが、ラブアンバジョでは観光活動が再開され、コモド空港、港、観光船、コモド国立公園という旅行に必要な主要機能が稼働しています。8月16日にはすでに数千人規模の旅行者が観光船を利用しており、パダール島、コモド島、リンチャ島でも平常通り観光が行われています。
今後コモド島へ向かう方は、出発前に航空便、ホテル、観光船の運航状況を確認し、現地では当日の案内に従ってください。余震に関する情報は引き続き更新されていますが、観光施設や交通機関は安全確認を行ったうえで営業や運航を続けています。
ラブアンバジョからコモド島、パダール島、リンチャ島を訪れる一般的なコモド観光については、2026年8月18日現在、旅行そのものを見合わせなければならない状況は確認されていません。フローレス島沖地震の影響を確認する際には、島全体の情報だけでなく、目的地であるラブアンバジョとコモド国立公園の最新状況を見ることが、旅行を判断するうえで最も確かな基準になるといえます。


